ポスター

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ずっと開けられなかった、山積みの段ボールも今なら開けられる気がする。

中には、引退したときに転売屋さんになれるんじゃないかってくらい大量に買ったグッズや雑誌、新聞。いろんな感情に向き合うのが "今" はできないだけで、開けられるようになる "いつか" は必ず来ると思っていたけど。段ボールを開けるのに必要だったのは "勇気" じゃなくて "暇" だったらしい。

 

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7月に開催予定だった、2020年 東京オリンピック

Final Tourの裏テーマ「一人オリンピック」にちなんで、7月は全曲レポでもしようかなぁと思い立ち、ライブDVDがどの段ボールに入ってるかもわからないので とりあえず発掘と整理を始めてみた。その第一弾として今回はポスターの整理。

 

応援していた10年間で集まったポスターは44枚。(そんなにか~!)

ポスターファイルを買って1枚1枚手に取ってファイリングしていくと、それぞれに思い出があって、思うように進まないし、それなりに時間もかかる。

 

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ポスターは大体がジャケ写と同じ。か、カットが違うとかそんな感じ。

買うときに見ているはずなのに、ポスターになった途端、ハッとするほど違う。大きさ?素材の質感?よくわからないけど、ハッと息をのむ瞬間が 必ず毎回ある。

 

それぞれに違った魅力があるけど、毎回まじまじと見てしまうのがFEEL tour 2013のグッズポスター(上画像)不思議の国のアリスがモチーフになっていて、お顔がオリジナルで芸術作品の安室ちゃんじゃないと成立しない構図が最高。これが500円で買えちゃうんだから、お手軽絵画。パンフレットも、おっきくなったり、ちっちゃくなったり、お茶会に招待されたり、動物とモフモフしてたり、すべてが可愛い。

 

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最近かなりの数の写真をシュレッダーにかけました。(中略)この職業ならではだと思うんですけど、プロの方にいちばんいい時期を素敵に撮っていただいてるから、それで十分なのかなって思うんですよね。ー Jul. 2014 steady. 

その言葉通り、〈 アーティスト 安室奈美恵 〉を作る周りのスタッフさんに本当に愛されてた。

 

毎回少ないヒントの中から素晴らしい発想で芸術作品を創りだしてくれる、ヘアメイクの中野明海さん。コンサートのときは限られた選択肢の中から毎回柔軟な発想と衣装チェンジの1分間に全力を注いでくれた、ヘアメイクの栗原里見さん。細部までこだわりが行き届いたデザインと縫製が素晴らしい、スタイリスト・衣装デザイナーの野田晶さん。魅力を最大限に引き出してくれた、IZUMI(松沢いずみ)さん。

 

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ポスターファイルの最後のページには、やっぱり、Finallyのセピア調バージョン。

現像された写真は経年劣化すると最終的にセピア調の色合いになります。つまり、「これ以上色褪せる事のない」。そして、一輪の薔薇の花言葉は「あなたしかいない」。スタッフさんが安室ちゃんへのメッセージとして選んでくれたのかな泣ける。

時期をずらして公開された、3枚の薔薇の部分だけ着色された画像。赤色は「あなたを愛してます」。黄色は「笑って別れましょう」。紫色は「誇り・尊敬」。

(´;ω;`)

 

一番のファンは、いつも安室ちゃんの傍にいるスタッフさんだったんじゃないかってくらい、本当に、本当に、スタッフさんに愛されてた。

その人たちに創りだされた安室ちゃんは、この世界のどの言葉でも表現できないほど魅力に溢れていて。

 

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神様が本気を出して計算した結果生まれた素晴らしい比率に配置された、世界で一番美しいお顔。お母さま譲りのまんまるなおでこ。笑うとまあるく膨らむほっぺ。語り出したらキリがない眉毛。優しさに満ち溢れた目。魅力的な唇。黄金に輝く髪。

それを自在に操っていろんな表情を魅せてくれた。

そこから一番与えられたものは「安心」だと思う。 

 

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SNSで流れてきたこの画像。どこかで見たことあるなぁとぼんやり思っていたら、5大ドームツアーのOP映像でした。

閉館時間を過ぎた美術館に猫が迷い込んで来て、不審に思った警備員は猫の後を追う。すると、さっきまで名画で埋め尽くされていた壁一面が、安室ちゃんのジャケ写やライブビジュアル写真に変わっていた、というストーリー。

その映像を見たときから、夢のひとつに「いつか自分だけの家を建てるときがきたら、小さくてもいいから窓の一切ない防音の部屋をひとつ作って、壁全面を安室ちゃんのポスターで埋め尽くして、それを見ながら良質なスピーカーで曲を聴きながらワインを飲む」というのが加わりました。

壁紙は深めの青緑で、ポスターを入れる額は金縁のものを。

 

そのお気に入りの部屋で音楽を聞きながら、床にごろんと寝転がって、人生を振り返ったとき。少しでも多く安室ちゃんが登場してくれたらいいなぁ。

今はまだ模擬体験として聴いてる曲も、実体験になって、曲を聴くだけで思い出す光景や想い出がある曲に変わっていたらいいな。同じ曲でも、20代と30代で聴くのとで思い出す光景が違うとか、受ける印象が変わったとか、楽しいときも悲しいときも、いろんな感情のときを思い出せたらいいな。

 

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「思い描く未来は今の延長線上にあるんだよ。だから、ちゃんと今を生きていこうね。」